かげりに名前をつけた日


〜「ちゃんとしなきゃ」が続いてた理由〜

「また“ちゃんとしなきゃ”って思ってるな」

そんなことを、ある朝ふと感じたんです。

部屋の空気は静かで

やることも決まっていて

ほんとは落ち着いててもいいはずなのに、

なぜか心だけ、ずっと焦ってる。

もっとちゃんとしなきゃ

ちゃんと見せなきゃ

整ってないとダメな気がする

そんなふうに思ってる自分に

気がついた瞬間

「これは、かげりだな」

そう、直感で思ったんです笑。

こういう“自分を縛るような気配”に気づいたとき、

最近ぼくは

そのかげりに「名前をつけてみる」ってことをしています。

このとき感じたのは

「ちゃんとしてないと愛されない」

「しっかり見えてないと価値がない」

みたいな思い込み。

それを守るように現れた存在に、

「ほしがみ」っていう名前をつけました。

なんか、それだけで

少し心がやわらぐんですよね。

名前をつけることで、

「あ、これは“ぼく自身”じゃないんだ」って

ちょっと距離が取れるようになるというか。

かげりは、

まだはっきりとした形のない

ぼんやりした“気配”のような存在。

でも、そのかげりに

名前をつけた瞬間、

それは「くろもり」として姿を持ちはじめます。

くろもりは、

“どんな時に生まれ、どんな言葉を信じていたか”

という過去を持った、心の中の住人。

そうやって言葉にできたものは、

ちゃんと見つめて、向き合って、

やさしく送り出すこともできるようになります。

その朝、ぼくはそっとこう言いました。

「もう大丈夫だよ。
ちゃんとしなくても、
ぼくはここにいるからね」

すると、ほんの少し

森の空気がやわらいだ気がしました。

がんばりすぎてしまう自分

なにかにならなきゃって思ってしまう自分

その奥にある静かな“かげり”の気配。

そこに気づいて

名前をつけてあげるだけで、

ほんのり森にひかりが灯る気がしています。

今日も森に、ひかりが灯りますように。
応援しています^^